稲沢の家 of atelier nim



home > works > 稲沢の家

施主は長い間建設会社を経営され、リタイヤを控えた老夫婦。事業を後継に引き継ぐのを控え、今度は自分の番と終の住処の計画を依頼。先代が残された家は増築を重ねており、光が入りにくい家だったので、とにかく明るい家をとの要望でした。敷地は東側に道路を持ち、東西に細長い形状をしています。敷地を確認し近隣の状況を把握してラフなゾーニングプランを3案ほど提案し、道路側に2間続きの和室を配置しアプローチを少し引き込み一番奥にリビングスペースを配置する案に決定しました。

2階は主寝室と予備の洋室という構成です。普通なら道路に近い南東にリビングを配置しがちですが、プライバシーを考慮しリビングは道路から一番奥に配置しました。
外観や基本デザインは施主が仕事上、慣れ親しんでいる木を使い、和を感じさせるデザインをということで、基本は大きな庇を持つ平屋の大屋根の家のイメージで、2階は小屋裏の感覚で空間を構成することに。

生活の主体は夫婦二人ですのでリビングを主体とした空間と、来客の多い家ですので、玄関やアプローチに余裕と品格を持たせる事を意識しました。大屋根の空間を利用し玄関の吹き抜けや、リビングが2階の洋室とつながった広がりを感じる家としました。
外部には敷地幅いっぱいに和のテイストを取り入れた門(ゲート)を設け、家を引き締めるのと同時にアプローチに品格をもたらしています。

L_02.JPG
L_05.JPG
L_09.JPG
L_10.JPG
L_11.JPG
L_20.JPG